前回の投稿の続き
5/4~5/5の星見遠征、撮影2対象目行きます!
前回もったいぶって言わなかった遠征先は、長野県の内山牧場でした!
夕日の染まる岩船山
ココ内山牧場は、およそ二年前初めてのキャンプツーリングに訪れた場所
(当時の投稿「満天の星空」「初キャンプ!(追記)」)
ココで見た満天の星空
今ではあちこちに遠征し同じような星空を見ることも多くなり、当時のような感動は少なくなったけど、この時見た星空は本当にボクの心に深く刺さったのだ
その後も下北半島や各地で見た星空にどんどん惹かれてしまって、結局天体望遠鏡や一眼レフカメラまで買ってしまったわけだけど
今回はトップ画にあるキャンプ場ではなく、牧場脇の道路の路肩で撮影でした
あらふね山荘の明かりは九時過ぎにはほとんど無くなり、ほぼ真っ暗な状態に
前回の投稿、ふくろう星雲M97と系外銀河のM108を撮り終え、日付も変わった1時過ぎ
久し振りの赤い対象、M8(三裂星雲)&M20(干潟星雲)を狙い始める
ほぼ一年前、「富士の麓で感動の夜」でSS-oneのファーストライトでも撮った対象
当時は別々に撮った2つだけと今回はギリギリ入りそうなので一緒に撮ることに
本当は猫の手星雲も一緒に入れたかったんだけど・・・
レデューサーの無い今は無理だった(泣)
(NASA公開の写真から転用)
ではM8(三裂星雲)&M20(干潟星雲)
場所は射手座の天の川の中、この辺りだ
LUMIX DMC-LX7 24mm F1.4→F2.0 ISO800 15sec JPEG撮って出し
じゃ、撮影スタート!
が・・・・・・・
試し撮りのISO12800のまま5分×10枚の撮影をスタートしてしまい、30分後に確認した画面にはこんな写真が何枚も(泣)
気を撮り直して再度スタート!
結果が・・・コレだ!
望遠鏡 タカハシFC-76DC 570mm/F7.5 鏡筒内部に光害カットフィルターLPS-D1
SS-one赤道儀 SS-one AutoGuider(ガイド鏡75mm F2.8 Cマウントレンズ)によるオートガイド
PENTAX K-5Ⅱs(無改造ノーマル) ISO1600 300sec×8
ダーク4枚 フラットは無し SI7+Photoshop Elementsにてちょい加工
どうでしょう?
なんて色々と見れば拙いものの・・・自分的には大満足っす!
そりゃねレデューサーもフラットナーも無いから四隅は盛大に流れてます
ギリギリなもんだから、お得意の丸トリミング技(笑)も使えません
ちなみに今回初めてフラットエイドを使ってみたんだけど、設定が悪かったからなのかM8の淡い赤い部分が消えてしまったため途中で止めてしまった
(そもそもカブリも周辺減光もそんなに感じられなかったので今回は未使用で)
それでも・・・・
今までの銀河と違った、久々の赤い散光星雲が天体写真っぽく(笑)写ってるじゃないですか!
いや~正直撮影後、液晶上の確認画面だけでも大感激でしたよ
で、M8(三裂星雲)を拡大し一度撮って見たかった物を確認するも・・・・残念写らず!
何を撮りたかったかって?
コレです、M8(三裂星雲)のかたつむり!
これはハッブル宇宙望遠鏡の画像だけど、実際は・・・
角なしの頭だけ?写ってました!
M8(三裂星雲)ピクセル等倍
もうちょっとピントを追い込んで長時間露光したら撮れるかな?
ちなみにNASAの他の写真で見ると
神秘の世界だね~
でもよく見ると、カタツムリよりナメクジが天に向かってる感じ?^^;
まあ神秘の世界なんだもん、やっぱ地上それも日本から口径76mmの望遠鏡じゃ無理だよね(笑)
続いてはM20(干潟星雲)50%トリミング
赤い散光星雲の中に所々浮かぶ暗黒帯がキレイだね~
この中では星が生まれているそうな
ちなみにこのM8、星雲を横断するちりの筋(暗黒星雲)が干潟のように見えることから干潟星雲の名がついたそうな
こちらの中心部を、やはりハッブル宇宙望遠鏡で撮ったものがコレ
キレイだね~
本当はもう少し三裂星雲の青い反射星雲部分をキレイに撮りたかったけどな~
失敗でISO12800の5分で撮った画像を処理してもあまり炙りでて来なかったから、ひょっとしたら光害カットフィルターの影響かもしれないね
失敗ISO12800 300sec×4 簡単処理
あれ?意外にキレイに撮れてる?
いや~、それにしても暖かい時期の遠征は良いな~
これくらいの気温になってくると、撮影の合間もリクライニングチェアに寝っ転がって双眼鏡や目視でそら(宇宙)を眺めていられるからね
今回は車で写真メインだったけど、次回は双眼鏡&アストロトレーサーをメインにして是非カブでキャンプツーリングに来よう!
※追記
そう言えば今回のM8&M20の加工前の写りを見ると、見事に赤っぽい奴と紫っぽい奴の二種類に分かれてるんだよね
条件は同じはずなのになんでだろ?
(共にJPEG無加工 スマホだと分からないかな?)
コメント
コメント一覧 (10件)
やっぱり補償光学ですよ。 補償光学w
星雲でやってる人少ないんじゃないですかね~。
あとはイーロンマスクに頼んでCN15F4打ち上げてもらうとかね・・・
■mobazouさん
補償光学系、一般人でも買えるんかい!?
って思ってたら、買えるんすねぇ
高感度ハイスピードカメラによるラッキーイメージングと、どっちが現実的かな?
SONY辺りが作ってくれないですかね
AF無し、オートモード無し、バルブ専用、ライブビューで北アメリカ星雲が!
驚きのヨンキュッパ、天体専用高感度ハイスピードミラーレス一眼α25600!
みたいなの(笑)
498はむりにしても、手振れ防止機構にソフト入れるだけでできそうですね。そういうコアな事はPENTAXしかないですね。リアルレゾリューションの手持ち機能開発の副産物で補償光学機能が作られる世界を選びましょう(多世界解釈かよ。fringe見すぎたww)
M8、M20、良い出来栄えですね。
KENさんの長足の進歩にはびっくりポンです。
これでレデュサーを使えば周辺画像も良化して鬼に金棒。
今後も楽しみにしています。
先日の妙義で14インチドブでここを見せてもらいましたがM20の暗黒帯やM8のガスの中に散らばる散光星団が見事でしたよ。
M8もM20も見事ですね。
これだけきれいに撮影できれば、満足感もなかなかでしょう。
内部の複雑な構造もわかるし、M8も飽和していないし。
それにしても赤がきれいに出ていますね。
改造カメラみたい。。。
内山牧場ですか。
実は、行きたい場所だったんですよね。
上信越道方面の遠征地候補に加えておきます。
■mobazouさん
確かにPENTAXだったら作るかも
どこかで書いたけど、D810AとかEOS60DaのPENTAX版、K-4ⅡDaなんて
でもリコーに買収されてしまった今ではダメだろうな~
fringeネタ、全く解らないけど(笑)、見てみたいかも
■demioさん
>M20の暗黒帯やM8のガスの中に散らばる散光星団が見事でしたよ。
えっ?三裂星雲の暗黒帯って望遠鏡で見れるんですか!?
見てみたっかったですね~、やっぱり妙義山にとどまるべきでしたよ
レデューサー、凄く欲しいんですけど悩んでいるんです
タカハシ使いの方々からしたら当たり前の値段なんでしょうけど、単焦点だったら少し足すともう一本買えるぐらいの価格
それに「そこにお金を掛けるんだったら眼視を楽しむのにDOBでも買ったら」なんて囁きがどこからともなく(笑)
てな訳で、ちょっと躊躇してます
あぁ、やっぱり天文沼は恐ろしい
■viewru3103さん
満足感、作品作りみたいな感じを目指してい人達には
「そこで妥協しちゃダメだよ!」(笑)
的な出来だとは思いますが、今の自分はかなり満足してます
画像処理の賜物なんでしょうけど、無改造でもソコソコ写っているみたいですし
内山牧場、写真のキャンプ場の中はお金を払わないと設営できませんが、牧場裏手の道路周辺もほとんど車が通らないので良いかもです
本当はキャンプ場の中から荒船山をバッグに天の川とか撮れたら良いんですけど
海外のSFドラマは、フリンジとユーリカは見逃せないすよ。オヌヌメ。是非100インチでw
■mobazouさん
両SFドラマ、フリンジはプライム対象ではなく有料だったけど、ユーリカはファイナル・シーズンまでプライム対象作品でした!
明日は天気悪そうだから早速見てみようかな~
100インチは夜でないと見れないのが難点っす