こんばんは!
前回の投稿でチラッとお話しした、ZWO社の非冷却CMOSカメラ「ASI290MC」
愛称「シーモス君」のファーストライトの様子と、1対象だけ処理をしたのでアップします!
シーモス君ファーストライトは・・・ででんッ!
M1かに星雲!
SS-one赤道儀ノータッチガイド SS-one CMOS Capture
ZWO ASI290MC(非冷却) ゲイン15/25 ガンマ5/10 15sec×40
(ゲインとガンマはCMOS Cap.上の設定値)
ダーク×10 フラット無し SI7にてコンポジット&加工
ASI290MCの写野は横に長いので左右のみトリミング
いや~、かに星雲の特徴である超新星爆発の跡の赤いフィラメント部分を炙り出そうとしたら、斜めのノイズが出てきちゃいました(;^_^A アセアセ・・・
ちなみに初めの処理の段階ではこんな感じ
でもね、一枚の露光時間はたった15秒ですよ
40枚分総露光でも600sec、10分でここまで写ります
今回は色々設定が試行錯誤状態だったので、処理も結構やっつけだけど
もっと設定を煮詰めて、処理もちゃんと行えば更にキレイに撮れるはず
ちなみに撮って出しはこんな感じ
シーモス君とSS-one CMOS Captureの組み合わせ
ガイド無しでこれくらい撮れれば、お手軽派の自分には御の字でしょ
画像処理でコンポジットも「メモリが足りなくなったらどうしよう?」なんて思ってたけど、ASI290MCがCMOS Captureに吐き出すファイルは、カラーtiffで10~13MB、RAWで4~5MBしかないので40枚ぐらいだったら全く問題なし
足りなかったらどうしよう?
なんて64GBのUSBメモリを買ったけど(CMOS CaptureはUSBメモリに撮影ファイルを保存)、今回の600ファイルでも4.8GBと楽勝
お手軽派としては、このファイルの軽さも良いね
ただ、いくつか問題も・・・
今回まずはじめに導入したのは、M42オリオン大星雲
前回の投稿にも載せたけど、ライブビューの画面にちゃんと色の付いた星雲の姿を見た時はホントびっくり
(この写真だとモノクロに見えるけど、ちゃんと赤紫の星雲部分が見えるんですよ)
ただ、上の写真はFC-76DCにレデューサーを装着した状態のビュー画面なのだけど、実はピントが「あとちょっと」って所で合っていない
レデューサーと回転装置を外して、この状態でやっとOK
FC-76DCの場合、レデューサーを使おうと思ったら接続方法を考えないとね~
ま、実際の撮影の前にテストしろよって話だけど^^;
あとね、コレはSS-one CMOS Captureの製作者でもある「ほんまかさん」も認識しているバグらしいんだけど、撮って出しの状態だとカラーtiffもRAWからの現像も青味が強い状態になっちゃうみたい
トラペジウム撮って出し10sec
同トラペジウム撮って出し30sec
ま、コレはじきに「ほんまかさん」の方で対応予定との事だから、問題って言うほどのことじゃないんだけどさ
さて残りの対象も、明日こねくり回してみようと思ってます
ASI290MC、愛称シーモス君
作品作りには向いてないかもだけど、これからもお手軽に色々な世界を見せてくれそうです
ほんまかさん製SS-one CMOS Captureの詳細は、ほんまかさんのブログにて!
これからはASI071MC-Coolとかで使うのが正解なんだろうな
(ボクはカメラに10万円以上出す気がないので買わないけど)
コメント
コメント一覧 (12件)
Kenさん
いいじゃないですか~ シーモス君!
短時間であそこまで撮れるとは。。
あ~ 聞こえる~ おいで~ おいで~ 一緒にイイコトしましょうよ~!
■DeepSkyAdventurerさん
シーモス君、頑張りました!
ただ参考にする資料が殆ど無いので
デジカメの感度ISOに相当するゲインだとかガンマだとか、未知な事が多すぎです
でも、短時間でココまで写るのはやっぱり魅力ですね
おいで~ おいで~、シーモス君
いやシーモス嬢が手を広げて待ってますよぉ(笑)
フィラメントの細かさがよく出てますね。
露出時間が短い分、シーイングの影響を受けづらいんでしょう。
このやり方ならガイド不要ですし、その上でここまで精細に写るのを見ると、
改めていろいろ考えてしまいます(^^;
難点はデータ容量が爆発的に増えることで、ウチもCMOSカメラ由来の惑星の
無圧縮動画が山のように……。おかげでHDDにまとまった額を投資をする羽目に
なってしまいました orz
ともあれ、この後の惑星シーズンも楽しめそうですね。
……データ容量はさておき(笑)
■HIROPONさん
フィラメントの細かさ、実はHIROPONさんのM1を保存して見比べてました
「あぁ、都内からの写真に負けてるな」と(笑)
ただ、自分的にはガイド不要で撮れるところが嬉しいです
本来のラッキーイメージング的な手法を考えると、もっと短時間で済ませたいところですが
もう少しセンサーの性能アップが必要みたいです
確かに惑星を撮ろうと動画に手を出すと容量も厳しいでしょうね
ただ、CMOS Captureは動画には対応してないので、どうしようか悩むところです
PCを持ち出してしまっては、せっかくのPCレス環境の意味がないですし
こんばんは
CMOSカメラでのファーストショットにM1を
選ぶ所なんかなんかこれから物語が始まる感じですね。
CMOSのことはよくわかりませんが画像を見る限り可能性を
多く含んでいるんじゃないですか!
これから目が離せませんね。
■テナーさん
ファーストショット、撮影を始めた時間でちょうど良い大きさの対象が無くて^^;
あとCMOSですが、このあと撮ったM51を見るかぎり非冷却の安価なタイプを惑星以外に使う場合
やっぱりお手軽撮影専用で、キレイに撮ろうとするには厳しい感じです
やはりコレから買うならASI071MC-CoolかASI1600MM-Coolでしょうね
ま、買ってしまった以上使い倒すつもりでいますが(笑)
これだけのM1がノータッチで撮れてしまうとは驚き以外ないですね。
自分の場合はC8をEM200に載せてしっかりとオートガイドして露光は10分を10コマは必要ですわ。
う~む。C-MOS恐るべし・・・
■demioさん
今回のCMOSカメラ、確かにガイド不要でココまで撮れるのは魅力だと思います
ただ、まだ設定等が分かっていないだけかもしれませんが
惑星以外をキレイに撮ろうと思うと、安価な非冷却のタイプは厳しそうです
今日処理したM51は設定が悪かったのか散々な出来栄えです(笑)
でもせっかく買ったので、色々とチャレンジしようと思ってます
こんばんは。
CMOSよさそうですね。
カニもきれいに映ってます。
すごい魅力的!
SS-one CMOS Captureは買いそびれました。
再販してくれるのでしょうか?
■viewru3103さん
こんばんは!
シーモス君、カニは何とか写りましたが・・・
後に撮ったM51とM101は散々な出来栄えです(泣)
(ま、設定の問題だけかもしれませんが)
SS-one CMOS Capture
多分今度はβ版ではなくて正式版としてそのうち発売すると思います
ただ、まだ少し待った方が良いかもですね
ASI071MC-CoolやASI1600MM-Coolをサクッと買えるのなら止めませんが(笑)
センサーサイズの小さい安価な非冷却のタイプは、まだ問題が多そうです
シーモス君、ファーストライトおめでとうございます。
なかなか良い感じのカニですねー。私のVMC260L+ASI1600MCのカニが負けそう。
いずれにしても、短時間露光のコンポジットの可能性を色々と考えさせられる興味深い作品ですね♪
いつか白トビしない程度に露出を切り詰めたM42の中心部も見てみたいです。ぜひ。
■あぷらなーとさん
>私のVMC260L+ASI1600MCのカニが・・・
いやいや、ご謙遜を!
もうボクなんて足元どころか靴底にも及ばない感じですよ、ホント(笑)
ただ「コスパ重視天体写真愛好家^^;」としては
ガイドを必要としない安価な非冷却CMOSカメラで何処まで写るのかはチャレンジしたいと思ってます
で、M42なんですが・・・
見事サチってしまいました(;^_^A アセアセ・・・
それどころか肝心の系外銀河も、M51、M101と撮るには撮ったのですが・・・
撃沈(泣)
使いこなすには、相当な時間と試行錯誤が必要そうです