ベランダ天体観測&お手軽観望用に悩んでいた経緯台
前回の投稿でぼかした写真の正体は・・・
(ま、コメントで既にバレていたけど^^;)
iOptron AZ マウント Pro 自動導入経緯台
「AZマウントPRO」は、ぎごぎこ・こぐこぐ天文部開設当時に赤道儀の候補として上がっていた、「SmartEQ Pro赤道儀」や「ZEQ25GT」を作っている「iOptron」の最新自動導入経緯台だ
新開発の”レベル・アンド・ゴー”機能により、自動導入のセットアップがよりシンプルに!
高精度なレベルインジケータが内蔵されているため、マウントの水平をとり、電源を入れるだけ。高度にコンピュータ化された新しいエーゼット・マウント・プロ経緯台の操作は、ここからはじまります。内蔵32GPSレシーバに加え、方位・角度センサーも組み込まれているため、望遠鏡は自動的にゼロポジション(北向き+天頂)になり、その後、明るい基準星に向いてくれます。あとはその基準星をアイピースの視野中心に微調整して入れれば、自動追尾と自動導入の準備完了です。
代理店「ジズコ」のHP
「iOptron AZマウントPro 自動導入経緯台」
なんでこの経緯台なのか?
それはボクの目指す「お手軽天体観測&天体写真」にピッタリな内容だったからなんだよね
お手軽とは程遠い、手間と金が掛かる天体写真の世界
天体写真に興味のない人には全く意味不明な世界だろうけど
今流行り?の天の川と地上の風景を一緒に写し込む「星景写真」とかならいざしらず
(それでもカメラだレンズだ、ポタ赤で一軸ガイドだ、なんて拘ったら一緒だけど)
系外銀河や星雲・星団なんて対象をフォトコンや、天文雑誌に採用されるようなレベルで撮ろうとすると、「ガイド撮影」なんてのが必須に近く、その撮影の様子は配線だらけで、素人な方々が見たら「何やってんの?」みたいな、「手間とお金」がたっぷり掛かる世界になってしまうわけ
「天体写真の世界」より転載
「K-ASTEC BLOG」より転載
いやね、趣味の世界だから、人それぞれお金の掛け方が違うのは分かるし、自分だって「突き詰めてみたい!」なんて欲望はあるけどさ
ただ、こういうのを見てしまうと
「KENさん、この世界金額的にムリじゃね?」
みたいな(笑)
(ちなみに上記参考例は軽く100万円以上掛かっていると思われ)
ボクはココまでして芸術的?な作品レベルの写真を求めていないのですよ
(本音を言えば、お金に余裕があったらチャレンジしてみたいけど)
なんか天体写真の世界では「赤道儀によるガイド撮影」なんてのがスタンダードみたいだけど、質さえ求めなければ安価なドブソニアンとかで撮影している人は結構居る
ほぼ完璧\(^o^)/ 3/23 Ninja320でのM51子持ち銀河 ISO6400 30s×12枚 トリミング #コリメート撮影 #ドブソニアン #ポンセットマウント #全力投球 pic.twitter.com/KAyhgsmb6S
— レインボー (@yxd84uy) 2018年3月24日
「口径32cmだから」ってのも有るかもしれないけど、赤道儀追尾ではない望遠鏡の、30秒露出でココまで写るんだったら、自分的には充分かなと
(ま、コレはコレで技術を要するのだろけど^^;)
それに・・・
「面倒くさい」事が嫌いなのですよ、自分(笑)
極軸合わせに、ガイドの調整等々、PCとかも絶対持ち出したくないもん
その点、この「AZマウントPRO」は、面倒くさがりな自分にも、かなりマッチしそうな内容
だって、コレだけですよ
う~ん
面倒くさがりな自分にぴったりな感じ(笑)
「iOptron AZマウントPro 自動導入経緯台」の素敵なところ
さて、では今回ボクが「ビビビッ」ときた「AZマウントPro 経緯台」は、いったいどんな経緯台なのかを簡単に説明してみよう
- デュアル鏡筒対応!搭載重量 主鏡筒14.9kg + サブ鏡筒4.5kg (C8-N全然問題なし)
- ステッパーモーター+シンクロナスベルトドライブ(静音ドライブでのベランダ観望)
- マウント本体に44000mAhのリチウムイオン電池内蔵(外気温10度の中、約10時間操作可)
- ゼロバックラッシュのドライブシステム
- 3本のレベル調整ネジによりマウントの水平出しが簡単
- 8行表示の大画面ハンドコントローラに21万を超える天体を格納
- 太陽自動導入、太陽自動追尾機能
- Wi-Fiアダプター本体組み込み(素の状態でSky Safari使用可能)
- 持ち運びに便利なトランクケース付き
デュアル鏡筒・・・良い響きだよね(笑)
TOPにあった、こんな感じも可能
観望しながらの撮影や、対空双眼鏡で流しながらBKMAK150で詳細観測
なんて芸当もできそう
音もyoutubeを見る限り、前回投稿に出ていたMEADEのLSシリーズや、スカイウォッチャーのGOTO DOBと比較して格段に静かな感じで、ベランダでの運用も問題なさそう
セッティングも超簡単そうで、ストレスフリーな感じ
電池やWiFiアダプターを内蔵しているところも素敵だよね
色々持ち出してセッティングしなくても良いし、荷物も減れば忘れ物も減るし
(゚ー゚;Aアセアセ
基本観望だけだったら、コントローラー(これもワイヤレスにして欲しかったけど)+スマホやタブレットのアプリ「Sky Safari」があれば、その他諸々が必要ないところも魅力的
観望だけではなく、写真も〜30秒ぐらいまでの露光だったら全然行けると思うんだ
(ココで高感度が売りのPENTAX KPが活きてくるはず)
実際上の「レインボーさん」のように、ドブソニアンで写真を撮っている人も見受けられるからね
どうよ、コレ?
唯一不安なところは国内での使用例がほとんどなく、レビュー的なモノが全くないところ
ググってみたけど、国内での使用例は、このお二人しか見当たらなかった
お二人に使い心地を質問してみようかな?
てか「ぎごぎこ・こぐこぐ」的には、人柱覚悟で導入してしまった方が面白いか(笑)
さて、どうしたものかなぁ
追伸
抽選に当たったみたいなので、明日の午後は仕事を休んで講座を聞きに行く予定
コチラも楽しみ!
コメント
コメント一覧 (10件)
こちらは時々拝見させていただいています。お初のコメントです。
私も赤道儀を2台も持っていますが、「ベランダでお気楽に見るなら経緯台もいいか」と思い、
ケンコーと笠井の経緯台を買いました。が、、、ほとんど使わず譲渡、売却で処分してしまいました
(苦笑)
ベランダから北極星が見えたので、赤道儀でもラクにセッティングできましたし、「惑星写真を撮りたい」と思ったら当然赤道儀が必要。買うときは色々使い道を考えて買ったつもりでしたが、あれこれしたい、と思ったら最初から赤道儀を出した方が便利でした。
笠井のAZ-3を持っていましたが、回転軸が多い分、収納状態から観望状態にするのにあちこち回して合わせる必要があり、極軸、赤緯軸の2つを回せば完了の赤道儀に、お手軽さでは負けてました。
と、せっかくの物欲にケチを付けるようなコメントですみません。
■REWさん
こんばんは!そしてはじめまして!
>せっかくの物欲にケチを付けるようなコメントですみません。
いえいえ、実際に運用している人の意見は貴重です(*^-^)ニコ
AZ-3、意外にセッティングが手間なんですね~
我が家のベランダも北極星が見えれば、まだ良かったんですけど
(ドリフト法とか、説明ページをみただけで試す気にもなれなくて^^;)
AZマウントProはどうなんでしょうね~?
惑星も、ブログで「どやぁッ!」みたいな写真は多分撮らないでしょうから、赤道儀でなくても良いかなと
(本格的な写真は移住後にとっておこうと思ってます)
でも悩むなぁ、ホントどうしましょ(笑)
対空砲火照準良〜し、て感じでいいすねw 対向の望遠鏡は高感度電子アイピース付きとかね。
まぁ、試して買ってダメなら譲ってくださいwww
アミュぜ柏・・完全地元ですww
■モバ造さん
こんばんは!
なかなか天文の世界も歯がゆいですなぁ
高感度アイピースで思い出しましたけど、コレが実用できるのなら、また散財してしまいそうです
https://unistellaroptics.com/product/
アミュゼ柏での講演、良かったですよ~
当然ながら「ちんぷんかんぷん」なところも多かったけど(笑)、それでも充分楽しめました!
コメントに対しての返信、ありがとうございました。
実は先日、引っ越してベランダから北極星が見られない場所になってしまい、ドリフト法に
頼らざるを得なくなってしまいました。最初は手間取りましたが、数回で何とか慣れました。
さすがに北極星を見て合わせるより手間、時間はかかりますが。
候補に挙げられているAZマウントPro、ちょっと気になる点があります。
他にもミードのLX-90を持っているのですが(一体何台持っているのやら(^^ゞ)、これはベランダ
では使えません。電源を入れるとGPSで緯度経度を取得、方位も自動取得し、基準星に向くので、
それを望遠鏡の視界に導入することでセッティング完了。この後は自動導入できるのですが、
この基準星はその時、その場所で見える、ある程度高度がある180度位離れた1等星を自動で
選ぶので、ある程度天空が開けていない場所ではセッティングできません。上位機種のLX-200を
使っている人によると、こちらは手動でも選ぶことができるので、ベランダでも使えるとのこと
でした。
AZマウントProのセッティングがどうなっているか、ベランダでも使えるかは確認された方が
よいかと思います。
■REWさん
こんばんは!
>ドリフト法に・・・数回で何とか慣れました。
多分性格的な問題なのかも知れませんね
やったことが無いのに言い切るのはどうかと思いますが、僕には絶対ムリそうです^^;
>他にもミードのLX-90を持っているのですが・・・
LX90、余裕があればほしかったなぁ、なんて1台です
しかしタイムリーな話題でしたね~
ちょうどこのコメントを貰った時間、ジズコさんのショールームに居ました(笑)
聞いてみたところ、アライメントに関しては問題なさそうです(^^♪
こんばんは。
ご無沙汰しております。
天文にとても関心があり、先日ブログで紹介された「宇宙に外側はあるか」などもわからないながら「すごいなー」などと感心しながら読んでいます。
ただ、今回の経緯台とお持ちの赤道儀の違いもわかりません。
わかりませんが、「ベランダで気軽に見るため」「結構大型の迫撃砲を乗せるため」「ノースマウントは高かったり」「GOTOは音がうるさかったり」と、悩まれている過程がとてもリアルに伝わってきて楽しませていただいています。
バイクは私も乗っているのですが、年の走行は多くて1500km。ツーリング自体はコストがかかりませんが、所有コストを一回のツーリングに均すと結構かかっているかもしれません。
そのようにコストを考えますと天文の写真は私のツーリング同様、1枚当たりのコストはすごいものがありますね。
「趣味とは手段が目的化したもの」とは的を得ているなぁ。と思いました。
また自宅でネット上だけで情報を探していますと、つい深入りしてしまいますね。
陽気もよくなってきましたし、一度フィールドに出てみてはいかがでしょう。
煮詰まった状態がリセットされ、別の景色が見えてくるのではないでしょうか?
■ご無沙汰薪ストーブさん
こんばんは!
天文の世界、良いですよ~
何も写真が天文の世界の全てではありません
今回講演を聞きに行きましたが、こういった催しに参加し宇宙に思いを馳せるのも良し、バイクで空の暗いトコロに出掛け肉眼や普通の双眼鏡で眺めるのも良し
薪ストーブさんにも是非満天の星空や宇宙の神秘を堪能していただけたらと思います
>一度フィールドに出てみてはいかがでしょう。
するどい!
まさに最近の「悶々状態」はソコなのですよ
星見でもツーリングでも、自転車ぎこぎこでも
ちょっとフィールド出て活動できれば「ごきげん」なのに、それが出来ていないので不機嫌になってしまうのでしようね~
まあ仕事の絡みが有ったので「いつでも!」って訳にはいきませんが、来週ぐらいには落ち着いてきそうなので、外へ繰り出して行きたいと思ってます(^^♪
はじめまして、こんにちわ。
前から気になっている自動導入&追尾の経緯台です。
AZマウントProは国内レビューがほとんどないので質問です。
汎用の外部12V電源入力はあるのでしょうか?ジズコのWEBからは読み取れません。
運用が内蔵の専用Li-ion電池のみだとすると心配です。つまり、
・自宅での長時間観望に安定化電源が使えず、その都度充電しなければならない
・今現在は電池交換の保守があるが、サポートがいつまで続くか心配
汎用の外部12V電源入力さえあれば、すぐにでも購入したいと思うのですが。
■フォボスさん
こんばんは!
マイナーな経緯台なのですが、気になっている人居るんですね~
(あ、自分もか 笑)
ご質問の入力の件、実践はしていませんが充電用の端子から可能だと思いますよ
というのも、オプションのバッテリー内蔵パワーウェイトが、そこにコードを指して運用する形になってますから
(ジズコさんに確認済)
自分もいずれ、手持ちのモバイル12Vバッテリーを試そうと思ってたので、時間をいただければ端子の形状確認含め(意外とココが重要です)、テストして報告します
(今はちょうど昨日に満充電にしたばかりなので)